SPとDPの違い
SPをある程度やっていて、DPを始めようとすると、
思うようにいかないことがあります。
もちろん、慣れていないというのが一番の理由なんですが、
DPならではの難しさもあるので、その点について説明したいと思います。
譜面が横に広い
一目瞭然のことではありますが、画面が横長になります。
また、スクラッチを含めて16ものレーンがあるので、
初心者のうちは押し間違いが多くなります。
そのため、緑数値は必ずSPの1.5倍以上に設定してください。
SPで緑数値を300にしているなら、DPでは450以上です。
経験者の方は、「俺はSP十段だぞ、馬鹿にするな!!」
と言われるかもしれませんが、
運指もSPとは異なるため、初めは認識と反応にかなりの時間がかかります。
慣れるまではかなり高めの緑数値で大丈夫です。
反応が素早くできるようになったら、
緑数値を少しずつ下げていけばいいのです。
DPは同時押しの認識がSPより難しくなります。
例えば左1と右スクラッチが同タイミングで振ってきても、
同時押しなのか、ちょっとタイミングがずれているか、
わかりづらいことも多々あります。
緑数値を上げるとオブジェ間の縦の間隔は相対的に狭くなり、
同時押しかどうかの判別は難しくなりますが、
それよりも反応までの時間を長くする方が重要です。
その場合はSud+を上に挙げたり、LIFTの位置を下げたりして、
画面を縦長になるようにしましょう。
FHS(フローティングハイスピード)を利用すれば、
同じ緑数値に固定したまま、画面を縦長にすることができます。
DPにはSUD+よりもLIFTが合う
これは食わず嫌いせずに、まずやってみてほしいのですが、
LIFTでないとオブジェの横認識(同時押しの判別)が難しいです。
理論上は以下の図を見ていただくと、何となくわかるかと思います。
LIFTを使わない場合は、判定ラインより、かなり高い位置で
①~③を押す順序を判別しなければなりません。
例えば①~③がそれぞれ、①右7②右2だった場合、
①と③の横の距離がかなり離れるために、
タイミングがずれているのか、同時押しなのか非常に判別しにくくなります。
一方、LIFTを使うと、目線は同じくらいの高さとなるため、
判定ラインとオブジェの間隔が近いところで、
押す順序を認識することになります。
この図では①、②、③という順序で押せばいいことがわかりますが、
LIFTを使うと、判定ラインとオブジェの位置が近いため、
この距離の長さを測ることで、押す順序を決めやすくなります。
距離が短いところから順番に押せばいいわけです。
SPでLIFTがあまり効果を発揮しないのは、
SPでは横認識よりも縦認識の方が重要だからです。
縦認識とはオブジェ間の縦の間隔の認識のことです。
SPはDPと比較すると8レーンの中にたくさんのオブジェが
詰まったような譜面となるため、
どうしても同じボタンを押す間隔が狭くなります。
そのため、画面を縦に長くする必要があるため、
目線が高いという理由以外でLIFTを使う必要性があまりありません。
最初は慣れないとは思いますが、
DPでは是非LIFTを使ってみてください。
なお、LIFTとSUD+の併用でも構いませんが、
ハイスピードの調整がかなりややこしくなります。
SPでも併用されていれば、問題なく使えます。
SPでLIFTを使っている方は、LIFTの位置を気持ち高めにした方が、
認識はしやすいと思います。
僕はLIFTのみを使い、白数値で300くらいの位置にLIFTを合わせています。
SPしかやらない人が見ると、かなり高い位置に感じると思いますが、
DPでのLIFTは思い切って高い位置にした方が使いやすいです。
ちなみに、緑数値は加齢とともに高くなり緑数値340くらいです。
(最近はフルコン狙いを中心としているため、やや高めにしています。)
着地というSPにはない概念
SPにないその他の要素でいうと、DPには着地という技術がいります。
DPの場合、片手で鍵盤とスクラッチの両方をさばく必要があるため、
スクラッチに手を伸ばした後、手を鍵盤の上に戻さなければなりません。
これを俗に「着地」といいます。
着地をうまく行うには、スクラッチのない時は
常に同じ位置に手を置いておく必要があります。
通常時の手の位置「ホームポジション」
何もボタンを押していない時の手の位置を
「ホームポジション」と言ったりします。
ホームポジションと言っても、要はボタンの上に手をかざす感じで、
一般的には
親指 左7 右1
人差し指 左6 右2
中指 左4 右4
薬指 左2 右6
小指 左1 右7
のように置きます。
右手は以下のような感じになります。
特に親指と小指の位置を注意しておけば、
おのずと人指し、中、薬指は位置が決まります。
SPだとスクラッチのある側の手の置き方がいろいろありますが、
DPの場合、ボタンとスクラッチの配置が左右対象なので、
右手も左手も同じような感じで手を置くといいです。
SPは高難易度曲で、この手の位置でかなり悩まされますが、
DPでは基本的に、このホームポジション一択となるため、
高難易度になればなるほど、
手の位置が1箇所ですむありがたさがわかってくるかと思います。
(個人的にこの点においてはDPが簡単だと思っています。)
また着地の話に戻りますね。
結局のところ着地とは、
ホームポジション → スクラッチ → ホームポジション(着地)
という一連の動作のことです。
しかし、この着地力はDPの難易度を左右する最大の要素のひとつで、
この着地がうまくできるようになると、初心者はすぐに卒業できます。
この着地力が必要な、DP初心者卒業の課題曲と言えるのが、
Cheer Train(DPN)です。
難易度はLEVEL4らしいですが、
これ、後半はLEVEL5でもおかしくないでしょ。
それくらいスクラッチと鍵盤の往復に忙しい譜面です。
とはいえ、LEVEL4なので、
スタンダードスタートで1曲目落ちしても、必ず2曲目に進めます!
納得行くまでチャレンジしてほしい良曲良譜面です。
もちろんノーマルクリア後も、HARD以上を狙うと良い練習になります。
HYPERもほとんど同じような譜面なので、着地力強化にオススメですよ。
DPHの譜面は撮影していました↓