指の配置(ホームポジション)と運指

DPをはじめる際に必ず考えなければならないこと、

それが指の配置と運指(動かし方)です。


 指の配置(ホームポジション)について


 

鍵盤には以下のような番号があります。
button_number
この番号のふり方は、左右ともに同じです。

そのため左側(1P側)の2の鍵盤を『左2』と呼んだりします。
7個の鍵盤に対して、指は5本しかありません。

どのように、押すといいのでしょうか。

おすすめは以下のような指の配置です。

 

 右手の場合

home_position1
手の形に自然とフィットする配置だと思います。

では、あいている2と4の鍵盤はどう押すかというと、

 

home_position2

このように、人指し指と薬指に対応してもらいます。

この2つのパターンを基本として、たまに特殊な押し方をします。

 

このような基本的な指の配置を、ちまたでは『ホームポジション』と呼ばれます。

名前そのものにはあまり意味はありません。

 

ここでは上記の2つの配置をホームポジション①、②としましょう。

左が①、右が②です。

home_position10phome_position2p
ここで気をつけなければならないのは、

①、②の変更時に手首をあまり動かさないことです。
①の配置時にあまり手首を前に出しすぎると、

いざ②に変えたい時に手首を引っ込めなければなりません。
できるだけ手首を動かさず、指だけでポジションを変えたいところです。
そして、写真のように指は少し立てた方が、小さい力で鍵盤を叩けます。
立てすぎても、手首が無理な形になるので、適当な位置を見つけましょう。
指は立てますが、あまり肩や指が力まないようにするのがポイントです。

 


 指の動かし方(運指)について


ホームポジション①②がスムーズに切り替えられれば、そこそこ上手くいきます。

しかし、完璧ではないんです。
3→2→1という押し方や、はたまた23同時押しが来たらどうしますか!?
こうした場合に必要なのがホームポジションを崩す指の動きです。
3→2→1については人→人→親としても行けますが、スムーズではありません。

そこで、親→人→親とします。通常、人差し指で押す2を親指に変えます。
ホームポジションを崩すことで、スムーズに動かすことができます。
このような指の動かし方を運指といいます。ピアノでも使う言葉です。

ピアノで言うと、親→人→親は『親指をくぐらせる』と言ったりします。

 

この親指の運指は上達に必須です!

ちなみに、あまりお目にかかる機会は少ないですが、

23同時押しも2親3人と押すことで、難なくクリアできます。

 

以下は上級レベルの話です。

これに比べて5→6→7や7→6→5はかなり難易度があがります。
前者は薬→中→小、後者は小→薬→親で対応ができますが、

ホームポジションからやや逸脱した押し方なので、非常に難しいです。
これができなくても、かなり上級レベルまで行けますが、

運指を後から矯正するのも難しいので、早いうちから取り入れてもいいでしょう。