難しさと面白さは比例しない
僕がこのブログを書いている目的は、
IIDXのDPが単順に面白いからみんなやってみて!!
ということに尽きます。
しかし、音ゲーを触ったことがある人なら、なんで初心者に弐寺(beatmania IIDXの俗称)なのよ。
しかもDP(ダブルプレー)って。
と言うに違いありません。
どうして、一般にはそんな風に思われるのかというと、
それは、IIDXが音ゲーの中でも難しいものとされているからです。
個人的には「慣れ」によるところが大きいので、そこまで感じませんが、初心者的には難しく感じてもおかしくないとは思います。
しかし、単順に 難しい=面白くない、とは言えません。
例えば、ポップンミュージックは通常9個のボタンを使いますが、2人同時プレーでやった場合、叩くボタンは1Pは左側の3つ、2Pは右側の3つとなり、1人のプレーヤー当たり3つのボタンしか扱いません。
これをやってみると、まぁ面白くない。(あくまで私見です)
3つのボタンしかないので、あまり複雑な譜面が作れないんですね。
難しさと面白さは必ずしも比例しないのです。
これはRPGなどでも言えますが、ほどよい難しさってありますよね。
戦闘がAボタン押しっぱなしで済むようなゲームは、簡単ではありますが、やはり面白くありません。
いわゆる「ぬるい」ゲームということになります。
音ゲーのデバイスと難易度
音ゲーの場合、譜面、特に振ってくるノート(ボタンを押すマーク、楽譜でいう音符)数が多くすれば、いくらでも難易度を高くすることができます。
ただし、それもゲームのもともとのデバイスの数や種類によります。
ボタンの数が多いほど難しくなるのは言わずもがなですが、デバイス種類の多さも難易度に影響します。
デバイスというのは弐寺でいうボタンとスクラッチ(2種)みたいなもので、ポップンだとボタンのみ(1種)、jubeat(ユビート)も1種。
DDR(ダンスダンスレボリューション)もフットパネルだけの1種。
SOUND VOLTEXはボタンとつまみ(正式名称がわからない)の2種。
REFLEC BEATはタッチパネルを「押す」のと「スライド」に分けた場合は、擬似的に2種類と考えることもできます。
デバイス数が増えるということは、操作の種類が増えるということなので、当然難易度は増します。
しかし、DDRの場合デバイスは1種ですが、フットパネルを踏むために使う人間側デバイス(笑)が2本の足しかないので、その点では10本の指を使える他のゲームより難しくなります。
(実際、やってみるとわかりますが、足がもつれそうになることもしばしば。)
ボタンを押しても音が出ないのに音ゲー
コナミ音ゲーの歴史は初代beatmaniaからスタートしています。
初代とはIIDXでないbeatmaniaのことで、鍵盤が5つしかありませんでした。
僕が初めてプレーして衝撃的だったのは、ボタンを押すことで音が出て、まるで自分で曲を演奏しているような、まさに演奏感を味わえることでした。
僕のような古参ユーザーからすると、音ゲーといえば、音が出て当たり前なんですが、最近では音の出ない音ゲーが多いです。
いちおうクリック音、クラップ音のするゲームもありますが、リズムこそ曲に乗ってはいるものの、曲の演奏とは関係ないため、これは音の出ないのと、さほど代わりありません。
こういうゲームから始めると、それが普通だと思うかもしれません。
しかし、音が出て当たり前という僕のような者からすると、jubeatなどはどうしても違和感があります。
DDRも踏んでも音が出ないので、タイミングが取りづらいです。
(正確に踏めているかどうか、判定表示でしかわからないため)
極端に言ってしまうと、音が出ない系の音ゲーは、曲に沿って手や足を受動的に動かされているだけで、ちょっとオシャレなモグラたたきをやっているような気分になります。
(あくまで僕の感じ方です)
それに対し、音が出るタイプの音ゲーは、譜面に沿って手足を動かされることは同様ですが、自分で曲を作っているような感覚があり、能動的な印象を受けます。
beatmania IIDXの魅力
実際、ボタンを押すと音が出る音ゲーは、ポップンミュージックとbeatmania IIDXくらいしかありません。
その中でもIIDXをオススメする理由について述べます。
まずbeatmania IIDXが最高だと思うのは、音量がとんでもなくでかいからです。
バスドラム音をドッ、ドッ、ドッ、ドッ、と叩くだけでも、爽快感があります。
ポップンミュージックも同様に音が出ますが、ボタンの大きさから、指で押すというより、手全体で叩く必要があります。
あのボタンはゴムっぽいものではなく、硬いプラスチックみたいな感じなので、手が痛くなりやすいんですよね。
また、ポップンというだけあって、女の子向けのポップな曲が多いです。
beatmania の方が曲のジャンルが豊富なのと、昔はクラブミュージックをかなり意識していたのもあり、ディープでハードな曲が多いのも魅力のひとつです。
(ここは個人の好みにもよります)
そのため、自分の知らない音楽ジャンルに触れられるのも嬉しいです。
SOUND VOLTEXもボタンやつまみで音が出ますが、演奏というより、曲にエフェクトをかけているという感覚に近いです。
演奏感となると、やはり弐寺の方に分があります。
同じボタンを押しても、鳴る音は曲によっても違うし、同じ曲中でも場面により、いろんな音が鳴ります。
バスドラムからトランスのメロディに使われるようなシンセ音、スクラッチ音からクラッシュシンバル音まで様々です。
ボタンの数はSP(シングルプレー)で7個とスクラッチ1つということで、若干多めですが、全部のボタンを同時押しすることはほぼないため、両手を使えばカバーできます。
弐寺SP(シングル)とDP(ダブル)の違い
弐寺(IIDXの俗称)にはDP(ダブルプレー)といって、1Pと2P両方のボタン、スクラッチを使う専用モードがあります。
2人プレーとは異なり、1人で1P2P両方のデバイス(ボタン、スクラッチ)を扱います。
DPにはSPと異なる専用の譜面が用意されています。
ボタンが14個、スクラッチ2個にもなるので、かなりとっつきにくいのはあります。
しかし、同じ曲、同じ難易度の譜面でも、DPで振ってくるノート数はSPの2倍になるということではなく、SPの譜面を左右のボタンに振り分けたような譜面が多いです。
DPの1曲あたりの最高ノーツ数も約2000で、これもSPと変りません。
SPの最高難易度が左右両方に降ってきたら、4000ノーツほどになってしまいますが、現在のところ、そこまでの鬼畜譜面は出てきていません。
(2000ノーツでも十分きついです^^;)
逆に、SPは7個のボタン + スクラッチに最高2000ノーツを配置しているので、ボタン1個を押す回数はDPの約2倍になります。
スクラッチを無視すれば、1ボタンあたり平均300近いノーツが振ってきます。
1曲は約2分、つまり120秒なので、最低でも1秒間に2回は同じボタンを叩いていることになります。
1曲2000ノーツはあまりもの譜面密度で、少なくとも僕の実力ではもう演奏感どころではなく、曲にならないほどです。
ボタンを押す回数もすごいですが、譜面もかなりゴチャゴチャして、見切ることすら難しいです。
↓ 冥(SPA)SPのアナザー譜面です。とてつもない密度^^;
僕がSPを完全にやめてDPに専念したのは、この理由からです。
LEVEL11くらいまでは楽しくプレーできていたのですが、LEVEL12から苦痛になってきました。
あまりにボタンを押す回数が多いため、演奏というより、超難易度のモグラたたきをやっているようにしか思えなくなりました。
これ以上、練習してうまくなりたいとは思えなくなったのです。
楽しくないんです。
かたやDPの魅力は、やはりスクラッチが2つあることでしょうか。
両方同時に回すこともあって、これは本当に楽しいです。
デバイス数はSPの2倍ありますが、左右のボタン配置は対象になっているので、手の配置や運指は左右同じなので、単順に2倍の難しさとはなりません。
SPはスクラッチを回す手、指をどのように動かすか(運指)が難しいですが、DPはあまり複雑な運指を必要としません。
DPもSPと同様、LEVEL1からありますので、低難易度から始めれば必ず慣れますし、上達します。
やったことがなければ、食わず嫌いせず、ぜひチャレンジしてほしいなと思います。