僕が音ゲー、IIDXと出会ったのは大学生の頃でした。
それまで、ゲーセンでは格闘ゲームしかやっておらず、音ゲーもあったのですが、面白さがよくわからなく、避けている時期がありました。
ところが、やってみると、かなり面白いことがわかり、以来15年近くプレーしています。
音ゲーの特徴として、見ているだけでは、面白さが伝わりにくいということがあるので、やったことのない人向けにQ&Aをまとめてみました。
これを読んで、食わず嫌いせずに、ぜひチャレンジしていただければと思います。
この記事の目次
音ゲーのプレーや動画を見ていても面白くなさそうだが、何が楽しいのか?
冒頭に書いたように、僕も以前は音ゲーの面白さがわかりませんでした。
それはやったことがないからです。
プレーしてみてわかったことがいくつもあります。
ボタンを押すことで、いろいろな音が出る
活字にすると、大したことがなさそうですが(笑)、特にbeatmania IIDXであれば、いろいろな音色が出せるのと、かなりの爆音で音が鳴るので、最初はこれだけでも結構楽しめます。
繊細なピアノ音、ドッドッドッドッというバスドラムのキック音、バキバキしたユーロビートのメロディフレーズなど、1曲の中でもかなりの音数があります。
演奏感が楽しめる
ボタンを押すだけでなく、曲のリズムに沿って音を出すので、曲を演奏しているような感覚が楽しめます。
前項に上げたような様々な音は、シンセサイザー1台でも再現できますが、1曲の中で音色を様々に変化させながら弾くということは、難しいです。
シンセサイザーはどちらかというと、楽器というより、打ち込み作曲向けの機材向けですね。
自分の成長が実感できる
音ゲーは演奏の正確さを、スコアやクリアという形で可視化できます。
そのため、クリアできる曲が増えたり、スコアを伸ばすことによって、うまくなったということを客観的に評価することができます。(クリア、スコア状態はオンラインサービスに加入することで保存可能です。)
例えば格闘ゲームなどであれば、より強い対戦相手を倒してポイントを得るような形で、上達度を確認できますが、音ゲーではクリアやスコアという概念になります。
また、格ゲーと違い、音ゲーは自己ベスト更新が課題なので、ちょうどいいレベルの対戦相手がいなくてもプレーできるというのも利点です。
対戦形式でないので、つまらなそうな感じもしますが、自分との戦いはかなり熱いです^^
動いている譜面を暗記しているのか?
音ゲーでたくさんの音符(オブジェなどと呼びます)が降ってくるので、あんなの全部反応できないでしょ!?って思われますが、暗記ではなく、すべて反応してボタンを押しています(笑)
例えばピアノの譜面でも難しい曲だと、かなりの音数になり、ピアノを弾く以前に読譜の能力も問われます。
音ゲーの場合、ピアノの譜面が目線に合わせて、自動でスクロールされている感じです。
プレーヤーは目線を動かしているのではなく、ジャストのタイミングより、少し上のあたりを固定して見ています。
その中で4分、8分、16分などのリズムを見計らって、タイミングよくボタンを押しているのです。
やったことがない人からすると、音ゲー上級者は超絶プレーに見えますが、これは反射神経みたいなもので、慣れにより鍛えられます。
みんな何を目指して音ゲーをやっているのか?
音ゲーは格ゲーのように対戦形式のゲームではないので、何を目的としてプレーしているかというと、基本的には自己ベスト更新です。
クリア、スコアの自己ベストを更新するため、あるいはそのための練習としてプレーしています。
また、単純に好きな曲をプレーして、聴いたり、演奏するのを楽しむということもあります。
これは好きな曲をピアノで弾くようなのと同じですね。
音ゲーに音楽の専門知識は必要?
音楽ゲームとはいいますが、特に音楽の知識はいりません。
なぜなら、オブジェが判定ラインに到達する瞬間にボタンを押すだけだからです。
ただし、曲の中には4分、8分、16分といったリズムがあるため、音ゲーの譜面を見ながら、それぞれの音符がどのタイミングなのか、ということを把握できた方が有利です。
結論からいうと、4分(1小節を4分割するリズム)、8分(1小節を8分割するリズム)、16分(1小節を16分割するリズム)の概念くらいがわかれば大丈夫です。
音符がわからなくても、タイミングよくボタンが押せれば大丈夫です(笑)
音ゲーに音感、リズム感は必要か?
音感とは、音を聞いただけでドとかソとか音名がわかる能力のことです。
音感は音ゲーに必要そうな感じがしますが、オブジェが判定ラインに触れる瞬間にボタンを押すというだけのゲームなので、音名とかわからなくても大丈夫です。
beatmania IIDXだとボタンの数が7個なので、ドレミファソラシと7つの音階と数が一致しますが、たまたま一致しているだけで、音階とボタンの位置の相関関係はありません。
つまり、ドの音はすべて左端の白ボタンといった決まりはない、ということです。
リズム感については、あった方が曲のリズムをつかみやすいという点で有利です。
しかし、ダンスのように体全体を動かすわけではないので、リズム感がないからといって、ゲームに影響は出にくいです。
DDR(ダンスダンスレボリューション)においては、ちょっと不利かなと思います。
知らない曲ばかりだけどプレーして楽しいのか?
音ゲーは曲のリズムに合わせてタイミングよくボタンを押すゲームなので、知らない曲よりは、知っている曲の方が簡単になります。
簡単か難しいか、という基準だけで判断するとそうなんですが、ゲーム性と音楽が合っているか、ということも重要です。
例えば、beatmania IIDXでは、いわゆるJ-POP系の歌曲が少ないです。
なぜかというと、J-POPの曲調からして、ボタンに当てるべき音が少ないからです。
そもそも、歌曲というのは、ボーカルをフィーチャーした楽曲なので、伴奏部分の音数が少ないわけです。
そのような曲を音ゲーにした場合、音数が少ない、すなわち簡単な譜面しか作れなくなります。
beatmania IIDXはもともとクラブミュージックを意識してスタートしたゲームですが、曲の演奏感や難易度なども考慮して、そのような方向性を取っています。
知っている曲がない、というと肩身が狭い思いもしますが、それはみんなおんなじです(笑)
僕も始めは、曲の多さに面食らい、どの曲から始めればいいかわかりませんでしたが、逆に、いわゆる普通の邦楽では聞けないような音楽ジャンルを知ることができ、聞く音楽の幅がかなり広がりました。
知らない曲だからこそ、初プレーが楽しいというのが音ゲーの魅力でもあります。
どのゲーセンにどの音ゲーがあるかわからない
「ゲーム名 店舗検索」で検索してみてください。
メーカーがゲームの設置店舗を公開しているページが見つかるかと思います。
ビートマニアは、以下のような有志によるマップのサイトもあります。
音符(オブジェ)の落下スピードが速すぎませんか?
これはbeatmania IIDXではハイスピードオプションといって、曲の開始前や、曲の途中で任意の速さに変更できます。
理論的な説明が難しいのですが、音符のようなもの(オブジェといいます)の落下速度を速くすると、音符と音符の縦の感覚が広がって見えるため、オブジェのジャストタイムングを把握しやすくなるというメリットがあります。
デメリットは速くしすぎると、オブジェを見てからボタンを押すまでの時間が短すぎて、反応が間に合わなくなるということです。
そのため、自分の反応速度にあった適当なハイスピードにすると、上達が速くなります。
なお、ハイスピードを速くしたからといって、速くなるのはあくまでオブジェの動きだけで、曲のテンポが速くなることはありません。
曲が速くなったら、2分の曲が1分で終わったりしますからね(笑)
ゲーセン版しかないのか。家庭用ゲームはないのか?
beatmania IIDXの場合、PS2版とPC版があり、いずれもゲーセン版に比べて、プレーできる曲数は少なめです。(というか、ゲーセン版の曲数がとんでもなく多いです。)
PC版は月額課金制で、PS2版は発売されて相当な年月が経っているので、ソフトが手に入りにくいということがあります。
また、いずれにしても家庭用コントローラーが必要で、ゲーセン版と同レベルの精度のコントローラーとなると、2万円以上するので、初期費用としてはかなり割高になります。
そのため、ゲーセンが近所にないという環境でなければ、ゲーセンで練習し、もっともっと練習したいということであれば、PS2やPC版を手に入れることを検討しましょう。