消費税が8%に増税されたのを受け、
基本的に1プレー124PASELI(パセリ)に値上げされました。
なんで120パセリじゃないんだろうと常々思っていました。
↓ こちらの記事を参考にして、謎が解けました。
http://kozimura.blog.fc2.com/blog-entry-11.html
コナミ税とは
最近のコナミのアーケードゲームは、
e-AMUSEMENT Participation(パーティシペーション)という
システムが用いられています。
これは、ゲームのバージョンアップにかかる費用をコナミが一部負担し、
その分をゲームのプレー料金から一部吸い上げるというシステムです。
これにより、店舗側は安い金額でバージョンアップができるようになりました。
事実、SIRIUSが稼働し始めた時、小さなゲーセンなどで、
バージョンアップしない(できない?)お店があったのを覚えています。
最近では、旧バージョンを稼働させているお店を見ることも少なくなりました。
また、KONAMIとしては、プレーされるほど、利益が回収できるので、
稼働中でもどんどん新しいコンテンツを配信します。
そういう点ではユーザーにもメリットがありますね。
では、肝心の店舗側がコナミに治める金額はいくらなんでしょうか。
現金(100円)の場合 → 30円
PASELIの場合 → 36円
つまり、約3割です。結構お高い・・・^ ^;
これだけ高いせいか、この金額は通称
コナミ税
と呼ばれています。
お店に入る利益は?
実際にお店に入る金額を比較しましょう。
コナミ税の他にもPASELIの場合、プレー料金の10%がコナミに支払われます。
124パセリの場合、12円ですね。
また、消費税8%もお店が負担しなければなりません。
そうすると、お店の利益は、
現金(100円)の場合 → 100-30-8=62円
PASELIの場合 → 100-36-12-8=64円
となります。
ここで注目すべきは、パセリを使用しても、
お店の利益は2円しか高くならないということです。
つまり、高いと感じる124パセリをユーザーに払わせるだけのメリットが
店舗側にはないのです。
もうひとつ、考えるべきことがあります。
単純な利益の比較は2円ですが、現金とパセリではプレー時間が異なります。
前者は最高3曲(ハザードを除く)、後者は4曲(ワンモアエクストラ除く)です。
選曲時間やイベントにかかる時間を加味すると、プレー時間はおよそ、
現金 → 7.5分、PASELI → 10分ほどとなります。
では、常にお客さんが入った場合、1時間当たりの店舗の利益は、
現金 → 62円×8プレー=496円
PASELI → 64円×6プレー=386円
となるため、なんと110円も差が開きます。
お店側としては、利益率も高くキャッシュも得られるので、
現金プレーの方がいいわけです。
某大手アミューズメント施設では、
100円2ゲームのイベントを開催することがあります。
時間当たりの利益は半減しますが、その分お客さんが入るので、
カバーできるのでしょう。
しかし、PASELIを導入しても、お店が潤わないとは何とも皮肉な話です。
こうしてみると、e-AMUSEMENT パーティシペーションって、
プリンターが比較的安く手に入る代わりに、インク代が高いのと似てますね^ ^;
120パセリじゃダメなの?
最後になぜ、120パセリじゃないのかというと、
『1円でも多く稼ぎたいから』
これに尽きると思います。
それでは、なぜ124ではなく125パセリではないのでしょうか?
124を125パセリにすると、
消費税が9円から10円に上がってしまうからではないかと推測します。
ギリギリのところで、124パセリとなっているのでしょう。